上司が異動や退職をする際、挨拶をしようと思ってもどんなメッセージにしたらいいか、いざとなると迷うもの。
今回は、上司に送る言葉として使える挨拶の例文を、退職時、異動時、寄せ書き別にご紹介します。
退職する上司に贈る言葉
退職する上司に向けて送る挨拶文として、使用できる例文をお伝えします。
退職する理由は人それぞれ。
退職の理由が結婚や出産など、おめでたいものであればそのことを挨拶文に含めてもいいと思いますが、そうでない場合や退職理由が不明な場合は触れないほうが無難ですね。
例を参考に、オリジナルなメッセージを作成してください。
退職の理由が「結婚」の場合
今まで丁寧にご指導下さり、本当にありがとうございました。
○○さんのおかげで今の私があります!
ぜひ温かく、幸せな家庭を築いてください。
これまで大変お世話になりました。
○○さんの仕事ぶりを尊敬しており、私にとって憧れでした。
これからは新しいご家族と楽しい人生を歩んで下さい。
改めまして、ご結婚、おめでとうございます。
退職の理由が「出産」の場合
いよいよご出産も近いかと思いますので、お体を大事になさってください。
ご家族ともども、どうか末長くお幸せに。
ありがとうございました。
○○さんのご指導のおかげで今こうして仕事をこなせていると思っています。
寂しくなりますが、これからは私たちが会社を支えていくので安心してご出産ください。
ありがとうございました。
退職の理由が「定年」の場合
公私ともに大変お世話になりました。
今後ますますのご健康とご活躍を祈念しております。
○○さんと共に仕事をさせて頂いた時間は、私にとって人生の大きな財産です。
どうかお体に気を付けて、第二の人生を楽しんでください。
大変お世話になりました。
退職の理由が「諸事情」あるいは不明の場合
本当にたくさんのことを勉強させて頂きました。
○○さんの元で働けたこと、大変うれしく、誇らしく思います。
今までありがとうございました。
仕事で不安になっている時、○○さんがいつもサポートしてくださったおかげで今の私があると思っています。
またどこかで見かけた際は、ぜひお声がけください。
お疲れ様でした。ありがとうございました。
異動する上司に贈る言葉
続いて、異動する上司に送る言葉をご紹介します。
相手の異動が昇進だった場合はお祝いの一文を、ただの異動の場合は感謝の気持ちを中心に、異動先での仕事のエールや健康を祈る言葉などを加えてもいいですね。
異動の理由が「昇進」の場合
寂しくなりますが、新天地でもご活躍されることを祈っております。
これまで大変お世話になりました。ありがとうございました。
異動の理由が「昇進でない」場合
○○さんの元で働けて、大変幸せでした。
ご指導頂いたことを忘れず、これからも仕事に励んで参ります。
新天地でもお身体に気をつけください。
ありがとうございました。
上司に贈る言葉 寄せ書きにも使える例文
ここからは寄せ書きに使える例文をご紹介したいと思います。
寄せ書きの場合は、長くなりすぎないことがポイントですね。
他の人が書くスペースを確保しながら、また読む相手もたくさんの人のメッセージを読むことになることを加味しながら、書きましょう。
親しい上司の場合
あまり親しくない上司の場合
メッセージの内容
上司に贈る言葉を考える際の基本となるポイントをご紹介したいと思います。
感謝を伝える
まず、感謝の気持ちを伝えましょう。基本中の基本かつ、必ず伝えるべき内容です。
同じ職場にいれば、お世話になった経験が必ずあるはずです。
仮に一緒に直接仕事をしたことがなかったとしても、管理職である上司は何かしらの形であなたをサポートしています。
お世話になっていないことはまずないでしょう。
感謝の気持ちは「お世話になりました」「ありがとうございました」など、定番のメッセージでOKです。
中には「そんなありきたりの挨拶でいいのか」「定型文と思われないか」と感じる人もいるかもしれませんが、感謝の気持ちはストレートに伝えましょう。
失礼のないように
こちらも基本中の基本といえますが、失礼のない内容にしましょう。
どれだけ仲が良かったとしても、挨拶文は必ず敬語で、目上の人を敬う気持ちを忘れずに、です。
仕事でもプライベートでも、またいつどこでどんな形で接することになるのか分かりません。
思いがけないところで再会する可能性も。
最後まで丁寧な態度で接することは相手のためでもあるのと同時に、自分のためにもなります。
親しい上司とそうでない上司で内容を分ける
これは必須のポイントではありませんが、親しい上司とそうでない上司で、内容を分けるのもありだと思います。
例えば親しかった上司や何度も関わりがあった上司の場合、過去の思い出話をメッセージの中に交えると、なお感慨深い挨拶になると思います。
メッセージをもらった上司もきっと嬉しい気持ちが増すのでは。
しかしそうでない上司の場合は、そのような思い出やエピソードも中々ないかと思いますので、無理に捻りださず、無難な挨拶文で良いでしょう。
注意したいポイント
続いて注意しておきたいポイントをお伝えします。
寄せ書きやカード、メール等でのメッセージの文面は、ずっと残ることになります。
だからこそ、内容には気を付けたいですね。
他の人も読む可能性を考える
文面だと残る故に、他の人が読む可能性も考えて内容を書きましょう。
もしかしたらメッセージをもらったことが嬉しくなり、他の人に見せるかもしれません。
寄せ書きなら尚更ですね。
最後だからといって暴露話をはじめ、他の人に触れられたくない内容や知られたくない話題を盛り込むのは、避けるべきでしょう。
異動や退職の理由には深入りしない
異動や退職の理由に深入りした内容は避けた方がいいでしょう。
異動や退職の理由が結婚や出産など、おめでたいことであれば良いですが、中にはめでたくない理由で異動や退職を行う方もいます。
会社都合の左遷や出向など、本人が望まない異動の場合もあります。
ネガティブな表記や上から目線となる内容は避ける
ネガティブな表記や上から目線となる内容は避けましょう。
ついつい使ってしまいがちな「頑張ってください」という言葉。
一見いい言葉ですが、同僚や後輩ならともかく、上司や先輩など目上に方に対する「頑張ってください」という表記は、人によっては上から目線と思われる可能性があります。
もちろん、関係性や上司によっても全く問題ないケースもありますので、ケースバイケースですが。
そのメッセージは「他の人がいても本人の前でも言えるかどうか」が判断基準になりますね。
さいごに
「退職する時は円満退職で!」と聞いたことはありませんか?
退職したとしても、その会社や会社の人達と、これから公私共にどのようなお付き合いがあるか分かりません。
思いがけないところで再会する可能性があるため、退職する時は双方ともに気持ちよく前向きにした方がよい、ということです。
退職や異動による上司との別れも同じです。
たとえこれまでそりが合わなかった上司だったとしても、円満にお別れすることが大切です。
そのためにも、挨拶やメッセージは必須ですね。