
暑くなってくると、飲みたくなるのが「麦茶」ですね。
毎年6月1日は「麦茶の日」。麦茶の原料の大麦の収穫期シーズンでもあり、衣替えにもあたるこの日が「麦茶の日」となったそうです。
最近はスーパーに行けば様々な種類の麦茶パックが売られていますが、水出しで美味しく麦茶を入れる方法をお伝えしたいと思います。
麦茶パックのおいしい入れ方
麦茶のパックは「水出し」よりも「煮出し」の方が手間を掛けてるし美味しいはずと思うかもしれませんが、加熱することで香りが逃げてしまい、麦茶パックの場合はパックの中の麦が砕いてある状態なので雑味が出やすくなってしまいます。
手間を掛けても美味しくなる訳ではないのなら、「水出し」でおいしい麦茶になればいいですね。
水出し麦茶を作る時に最初にひとつだけ追加でやると美味しくなるのは、
最初に麦茶パックを「蒸らす」ことです。
コーヒーの美味しい淹れ方の応用なのですが、麦茶パックにひたひた(かぶるくらい)に沸騰したお湯をかけて1分ほど待ちます。
それだけです。
その後は、普通の水出し麦茶を作る時と同じように水1リットルに1パックを入れて待てばOK。パックを入れっぱなしにしていると、やはり雑味が出てきてしまうので、お好みの濃さになったらパックは取り出して下さいね。
自宅で作った麦茶はいつまでOK?賞味期限は?
「水出し」した麦茶は「煮出し」たものより早く悪くなってしまうと思っていませんか?
もちろん、日にちが経つにつれ良くなっていくことはないので、作った当日に飲みきってしまうのがベストです。
ただ、飲むと思って作ったのに家族みんな外出していて、家ではそんなに飲まなかったなんてこともありますね。
家庭で作った麦茶の賞味期限ですが、作ってから冷蔵保存で4日目までは細菌数がそれほど変わらないという実験結果があります。
1.煮出してからすぐに粗熱を取って熱湯消毒した容器に入れ、冷蔵庫で保存したもの
2.煮出してから常温で粗熱を取った後に熱湯消毒した容器に入れ、冷蔵庫で保存したもの
3.ペットボトルに入ったミネラルウォーターに水出しの麦茶パックを入れて冷蔵庫で保存したもの
の3パターンでの実験で、一番早く細菌数が増えたのは、2番の常温で粗熱を取ったものだったそうです。
一番細菌数が増えなかったのは1番のすぐに粗熱を取って冷蔵庫に保存したものなので、水出しよりも安全性が高いのは間違いなさそうですね。
ただ、煮出せばOKという訳ではなく、その後の粗熱の取り方で差が出てきてしまうので、油断は出来ません。
煮出しで麦茶を作る場合は、冷まし方がポイントなので、やかんごと水に浸けて出来るだけ早く粗熱を取って冷蔵庫へ。水の中に保冷剤を一緒に入れると早く冷めます。すぐに冷ますことによって雑菌の繁殖を防げますので、常温で一晩置いたりせずにすぐに粗熱を取りましょう。
ちなみに、私は飲んだことがありませんが、麦茶が悪くなると酸っぱくなるそうです。
実験とは違って家庭ではパックの保存状況や容器がきちんと殺菌されているかどうかなどで条件は変わってくると思うので、2日目くらいまでには飲みきりたいですね。
毎日新たに麦茶を作っているのに、美味しくないという場合は、容器が汚れている可能性があります。また、ペットボトルのリサイクルは中までよく洗えないのでやめた方が無難です。
また、容器には直接口をつけて飲んだりせず、必ずコップに入れて飲みましょう。口をつけた時に細菌が混入する恐れがあります。

麦茶用の横置き可能な容器
麦茶は一度冷蔵庫に入れたら再加熱せず、そのまま飲むものですので入れておく容器の衛生管理も重要です。
麦茶の容器は耐熱性で、密封できるものを選びましょう。そして、麦茶を入れる前に熱湯消毒しておくと安心ですね。容器の中を清潔に保つことはとても重要です。
夏場の冷蔵庫内で麦茶はとても場所を取るので、ドアポケット以外にも置けると便利です。
こちら↓は縦置きでも横置きしても大丈夫な冷水筒2リットルサイズです。
ガラス製に比べてプラスティックだと小傷が付きやすいので、柔らかいスポンジで洗いましょう。傷が付くとそこから雑菌がつきやすくなってしまいます。
しっかり中まで手が入り、角が鋭角でないものが洗いやすいですね。お茶系の飲み物はどうしても茶しぶがついてしまうので、洗いやすさは重要です。フタの部分も洗いやすいかどうか、チェックしてから選ぶといいと思います。
まとめ
麦茶は胃の粘膜を保護したり、血液をサラサラにする効果があると言われています。
また、カフェインが含まれないので、小さい子から年配の方まで年齢を問わず安心して飲めますね。
夏場の水分補給には欠かせない麦茶。麦茶パックを水出しでおいしく入れて、暑い夏を乗り切りましょう!